街の中心部、ドゥオーモ広場。ドゥオーモを眺めながらお茶を楽しむ人々で賑わう。

夜のライトアップも非常に幻想的なドゥオーモ。夜でも描かれた宗教画がくっきりと見てとれる。
劇場。

港の桟橋から見たアマルフィ。白い壁が太陽に輝いて美しい。

Amalfi
アマルフィ
白壁に埋もれて迷うひととき
ポジターノから車で約1時間。サレルノ方面へ向かって走る。 途中でフローレの入り江などを眺めながら。海岸線に沿って曲がりくねった道に揺られながら 無心になって地中海を眺めていると、ポジターノの美しさがなんとなくうっすらと遠くなってくる。 そんな時アマルフィのあの真っ白な壁の集団が目に飛び込んでくるのだ。 山の緑と海の青の中間で太陽を受けて輝く白い家々。 これがアマルフィか…と感嘆のため息をつく瞬間である。 かつてヴェネツィアやジェノヴァ、 ピサと並ぶ海洋国であったアマルフィ。中世イタリアで初めての独立国にもなっており、 14世紀には羅針盤を発明し、航海技術を一気に高め、海へと乗り出していたのである。 その際に盛んに交流していたのがイスラム諸国。その時の名残が、 アラブ様式をもつドゥオーモの姿に今でも鮮やかに見てとれる。 街は守護聖人サンタンドレアを奉るドゥオーモと広場を中心に、 そこから数本の通りが山々に向かって延びている。 それらの通りの間を縦横無尽に細い小路やトンネル、 階段などが走っているのだ。地図を持ち歩いてもほとんど意味をなさないほど、 動物的本能で街を歩かねばならないぐらい、複雑な地形をしている。アマルフィの魅力は、 この縦にも横にも上にも下にも複雑に張り巡らされた路地にある。長い人生のなかのほんの1日、 白壁の巨大な迷路の中を潮風を感じながら迷うことに、時間を費やしても損はしないだろう。

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