クリストフォロ・コロンボ通りから見たポジターノの眺め。ここからの眺めがポジターノの景観を楽しむには最適だ。

猫や犬もどこかしらおっとりして見える。

港の風景。客船から漁船まであり、いろんな人がいろんな目的で海路を活用している。このあたりでは、陸路並みに海路も発達しているのだ。

Positano
ポジターノ
谷間に隠れた奇跡を眺める
ソレントから曲がりくねる国道163号線を走ること1時間ほど。 眼下にパステルの集合体を見つけることができる。ここで注意したいのは、 いきなりポジターノの街中へと下りていかないことだ。手前の展望台にて、まずは遠くから眺めてほしい。 海岸沿いに多くの港町は存在すれど、ソレントとも異なり、アマルフィでもない。 ここでしか見られない色彩と密度があるのだ。入り組んだ入り江の 谷間に積み木を重ねたように密集する家々の美しさをイントロとして楽しもう。いよいよ、車を降りて街の中へ。 美しいマヨルカ焼きのタイルが敷き詰められたクーポラを目指して、 細い路地を下っていく。カノヴァッチョ(麻の服)を売るショップや陶器屋、 小さなカフェ、隠れ家のようなホテルなど、あらゆるシーンに出合う。日本の海のそばの観光地同様、 おみやげ店が立ち並ぶだけで特別変わったショップがあるわけではない。しかし、 道の細さやぐんぐん坂を下っていく楽しさが訪れる者をいつの間にか好奇心旺盛な冒険者に変えてしまうのだ。 中世に海洋国として栄えたアマルフィに引っ張られる形でともに栄えてきた港町、ポジターノ。 疫病や海賊の侵入に困ったパエストゥムの人々が逃れてたどり着いた避難場所という説もある。 どこかに“隠れる”というキーワードが潜在的に残っているのか、 今では世界各国のセレブたちがこぞって隠れにやってくるリゾート地として定着しているのである。

篠利幸のイタリア紀行
エアラインブログ
世界の市場めぐり