航空券の予約から搭乗まで
まずは航空券を、安く入手!
安くお得な航空券を手に入れて楽しく旅行に出かけるためにも、その購入のコツを知っておきましょう。安い航空券には実は様々な規定があります。安いからと言ってよく見ずに航空券を買ってしまい払い戻しも出来ないようなことになると、せっかく安く購入できたとしても無駄になってしまいます。お得に賢く航空券を手に入れましょう。
格安航空券には、出回るシーズンがあります。 ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始といった大型連休の時期、つまりピーク時にはいくら格安航空券といってもそれほど安くはありません。いや、格安航空券がほとんど出回らない時期である、と言ってもいいでしょう。搭乗率が高く、旅行会社でも航空会社から大量に仕入れた団体旅行用の航空券を使ったパックツアーにキャンセル待ちが出るほどです。そんなピーク時には格安航空券を探すのは非常に難しくなります。
逆に言えば、ピーク時さえ外せば、搭乗率の下がり、格安航空券が出回るシーズンとなります。つまり、大型連休の前後やあまり旅行に出る人が多くない時期こそ、格安航空券が多く出回り、安くそれを購入するチャンスと言えます。
格安航空券の注意点
格安航空券をあつかう旅行会社やインターネットのサイトは数多くあります。格安航空券を購入する際、これらを正規割引運賃のペックス(PEX)航空券やLCC正規航空券と比較検討しながらより安価、かつ、希望に合った航空券を探していくこととなります。
しかし「安い!」ということはそれだけリスクもあるということを覚えておきましょう。安い航空券の購入に関する主なリスクの例をあげます。※すべてが当てはまるというわけではありません。
- 乗継や経由がある
- 予約の変更ができない
- 払い戻しができない
- 国際線の格安航空券は片道のみでは買えない
また、旅行会社の店頭でもそうですが、とりわけウェブサイト上での購入の場合は、利用条件や制約、諸税・取扱手数料にも必ず目を通しておくことをオススメします。これを見ていなかったばかりに、思わぬトラブルにつながることもあります。
予約時に必要な項目
それでは日本発着の海外航空券を予約する際に、必要な項目をあげてみます。
1.出発日と帰国日
片道のみの航空券は買えない格安航空券で決めておかねばならないのがこの2つの日付です。混み具合も勘案して、3つほど希望日を用意しておくのがいいでしょう。
2.行先および航空会社
目的地が決まっているのは当然のこととして、航空会社、それも直行便か乗り継ぎがあるのかで航空券の価格がずいぶんと変わってきます。もし、希望の航空会社があればそれを優先することになりますが、あくまでも安さを追求するなら気をつけなければならないことがあります。それは現地までのフライト時間がどのくらいかかるのか、乗り継ぎ便の場合、フライトの遅れなどが生じた際にも余裕を持って乗り継ぐことができるか、などアクシデントにも対応できるスケジュールなのかを確認しておきましょう。
3.パスポートと同じ名前のスペル
航空券はパスポートと同じ名前で予約をする必要があります。国際線は、搭乗前のチェックイン時に航空券とパスポートのチェックがありますが、もし航空券にアルファベットで印字された名前とパスポートのスペルが違っていたら・・・、なんと搭乗を拒否されてしまいます。
航空券予約シート記載時(または入力時)は、スペル間違いが無い様に、1文字ずつ慎重にパスポートのコピー等と照らし合わせ、記載(入力)しましょう。一文字違うだけでも別人という扱いとなります。「苗字」(またはFAMILY NAMEなど)と「名前」(またはFIRST NAME / MIDDLE NAMEなど)が逆になっていないか、旧姓のままになっていないか、同行者の代理記入の場合は特に注意しておきましょう。
また、間違いがわかった場合は、速やかに修正の依頼をしましょう。名前の変更を受け付けない場合も多くあります。基本的にはキャンセルとして再予約となります。LCCバニラエアの場合 、ローマ字2文字以内は訂正手数料金がかかり、運賃タイプによりローマ字3文字以上の訂正は新規購入となり間違えた航空券の払い戻しはありません。
航空券の手配は早ければ早いほうがいい?
目的地、希望の時期がわかっていて、パスポートがあれば、早めに予約するのがベターです。もし人気の渡航先、航空会社であった場合は、その格安航空券はすぐに売り切れてしまいます。また、格安航空券でも早めに予約すると直前に購入するよりも安価になる制度があります。さらに航空券がないとホテルなど、現地での行動に必要な項目の予約もできません。最悪、旅行の1ヶ月ほど前までには格安航空券をおさえておくことが必要と言えるでしょう。
いよいよ予約をします
旅行会社で目的地・希望の往復の日付を伝えると、予約リクエストとなります。そこで「予約が取れました」と言われることもあれば、数日(だいたい2~3日前後)待たされた後に回答が返ってくることもあります。予約ができたら、旅行会社から予約確認書が送付されてきます。この際、自分の名前のスペルなどデータが合っているかを充分に確認することをお忘れなく。
時期によっては席を確保できず、キャンセル待ちになることもあります。ここでキャンセル待ちになったからといって、旅行をあきらめるのは早計です。キャンセル待ちが発生する一因として、団体ツアーが座席をあらかじめ多めにおさえている、というケースが考えられます。リクエストの時点では満席でも、ツアーで売れ残り座席が発生すれば、それを航空会社に戻すことも多いのです。これらが格安航空券として旅行会社におろされるので、キャンセル待ちになってもウェイティング(待機)しておくのがベターです。
また、航空会社の第2候補、第3候補を考えておくのも賢明です。希望の航空会社でなくても、別の航空会社でアクセスできることも充分あります。
このように座席を確保することができたら、旅行会社が指定した日までに代金を支払いましょう。支払が完了して初めて航空券の予約を確定させることができます。
だいたい出発の2週間くらい前になると、旅行会社から最終確認が入ります。ただ、旅行会社によっては最終確認をしない場合もありますので、こちらも確認しておきましょう。もし、日程などに変更が発生したら、最終確認がなくてもすぐに連絡を入れましょう。早めの連絡がトラブル防止にもなります。
航空券の発券
現在、ほとんどの航空会社が紙発券を行わない「eチケット」を採用しています。eチケットとは、電子航空券のことです。これは、航空券の情報を電子化して、航空会社のサーバーに保管したものです。eチケットの場合、メールで予約番号と確認番号(照会番号)が送られてきます。この情報を紙に印刷したものが「eチケット控え」となります。(もしくは携帯電話の画面に表示するものもあります)プリンターを持っていない場合は、eチケットの郵送を申し込む方法もあります。
搭乗まで
当日空港に「eチケット控え」を持参して、自動チェックイン機またはカウンターで搭乗手続き(チェックイン)するか、またはオンラインチェックイン対象の場合は、空港に行く前にWeb上で自動又は手動でチェックインを行います。
航空会社により、また、チケットにより空港カウンターでないとチェックインが出来ない場合があります。手続き方法や締め切り時間も様々ですので、事前に十分チェックしておきましょう。尚、国際線の場合は、復路のリコンファーム(航空会社へ購入済みの航空券についてその内容を再確認すること)の必要有無を航空会社のサイトで調べておくと言葉が通じにくい海外でも安心です。
これでチェックインが完了したら、あとは国際線の場合受託手荷物を預け、保安検査場を通り、税関申告があれば行い、出国審査を経て、指定された搭乗ゲートに入り、搭乗アナウンスを待つだけです。
国際線のANA便(全日空)を利用する場合について、手続きの流れを表にまとめてみました。乗り換えやコードシェア便、深夜便は異なる場合があり、また下記は2016年4月20日現在の抜粋情報ですので、詳しくは公式サイトでご確認ください。
国際線の搭乗までの流れ
ANA運行便で成田国際空港発の場合 | |
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手続きの流れ | |
1.搭乗手続き(チェックイン)方法 | |
eチケットで発券済み・オンラインチェックイン対象チケットの場合(予約・購入時に必要項目を期限までに登録済で国際線出発時刻の24時間前(現地時刻)に自動的にチェックイン手続きが完了し、チェックイン案内メール(搭乗券)が送信されます) | 当日空港の自動チェックイン機を使って手続き |
当日空港のチェックインカウンターで手続き | |
2.搭乗券の準備 | |
空港へ①2次元バーコード付き「モバイル搭乗券」を表示できるモバイル端末、または①印刷した搭乗券と②渡航書類(パスポート等)③eチケットお客様控え を持って行く。(空港で搭乗券を受け取りたい場合は、自動チェックイン機または手荷物優先カウンターで受け取り) | 空港での搭乗手続きに必要な①渡航書類(パスポート等)、②国際航空券または②eチケットお客様控えを用意。 |
3.空港への到着時間の目安 | |
オンラインチェックイン済み、かつ、搭乗券入手済みで、手荷物預入が無い場合は、そのまま保安検査場へ行けるので出発時刻の60分前まで。 ※各種手続きが必要な場合は2時間前 |
発時刻の2時間前 ※深夜便(日付が変わった(0:00~01:59)に出発するフライト)の場合、ご搭乗手続き開始は、搭乗日の前日夜となるため、2時間以上前となる場合があります。 |
4.搭乗手続き(チェックイン) | |
不要 | 搭乗手続きを出発時刻の60分前までに済ませる。 |
5.受託手荷物の預け入れ | |
「手荷物優先カウンター」で出発の60分前までに手続きが完了されていないとご搭乗できません。 | 出発の60分前までにチェックインカウンターで預ける。 |
搭乗手続きの際に、出発の60分前までにチェックインカウンターで預ける。 | |
6.保安検査場 | |
セキュリティーチェックを受けます。 ※行先により液体物の機内持ち込みに制限 があります。 |
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7.税関の申告 | |
海外製の高級なブランド腕時計を海外へ持出す場合(出国の際に税関に届け確認を受けておけば、帰国の際にその品物に税金がかかりません) や高額な現金を持出す場合等のみ、申告が必要です。 | |
8.出国審査 | |
パスポートと航空券を見せて、出国審査を受けます。出入国カードの有無は国によって違います(日本人の場合、日本の出入国カードは不要)。免税店は出国審査のあとご利用になることができます。 | |
9.搭乗ゲート | |
出発予定時刻の30分前までに。 |
当ページは、2016年4月20日現在の内容です。